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親のうつ病を子供に伝えようかなと思っているけれど、伝え方や注意点は?

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私には現在5歳(年中)の娘がいます。

 

直近で私がうつと診断されたのは、約1年前。当時娘は4歳になったばかりの頃でした。

 

その時は自分の体調のことで精一杯で、子供に病気だということを伝えるかどうか考える余裕すらありませんでした。

 

そのため、「ママは体調が悪くてしんどいときがあるけど、あなたのせいじゃないからね。横になったりしていれば良くなるからね。」というのが精一杯。

 

それから1年が経ち、私は一通りの家事と自宅でマイペースに仕事をできるくらいに回復しました。

 

まだゆらゆら気持ちと体調が不安定なときもありますが、心は穏やかです。

 

そこで、再び子供に伝えようかどうか改めてまた考え始めています。

 

きっと同じようにうつ病であることを子供に伝えようか悩んでいたり、伝えることは決めたけれどどう伝えたら良いか分からない、という人もいるのではないでしょうか?

 

今回はそんな悩みが少しでも解消されるよう、親がうつ病であることの伝えるときの方法と注意点についてまとめてみました。

 

 

■私がうつ病のことを子供に伝えようと思ったわけ

私はうつが原因で、アシスタントとして働いていた美容院を休職しその後退職。その間も娘はそれまでと同じ時間帯、こども園に預けて私は自宅で療養していました。

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私は休職中「とにかく早く復職しなくちゃ。」と思っていたのと、子供から病気のことが他のママに伝わるのは困るという理由で、娘に仕事を休んでいることは伝えていませんでした。

 

しかし娘も成長し「ママ、いつもおしごとがんばってるね。○○(←娘の名前)もようちえんがんばるからね。」という手紙をくれたり、「○○も大きくなったら髪の毛屋さん(美容院)になる~。」と話してくれたり……まだ美容院で働いているという嘘をつき続けることが私自身辛くなってきました。

 

小さいながら、人が話していることを真剣に聞けるようになった娘。「今なら病気のことを伝えられるのではないか。」と私は思い始めたのです。

 

■子供にうつ病のことを伝えるときの注意点

「子供に自分のうつ病を伝えることで負担を掛けたくない。」と考えるママは多いのではないでしょうか。

 

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子供に親のうつ病を伝えるときの注意点として、下記の3点が挙げられます。

  1. 子供のせいではないことを伝える
  2. 子供のありのままを受け入れること
  3. 「心配事は教えてくれていいんだよ」と話す

 

順番に見ていきましょう。

 

子供にうつ病のことを伝えるときの注意点①子供のせいではないことを伝える

子供は親の様子がいつもと違っていたり、家の中で問題があったりすると、実際には原因がなくても「私(ぼく)のせい?」と自分の中に原因を探そうとします。

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成長と共にこういった性質は落ち着いてくるのですが、性格によっては大きくなっても自分に結びつけて考える子供もいます。

 

そのため親が病気であるのは自分のせいだと考え、自分自身を責めてしまったり、「もっと頑張らなければ」と必要以上に自分を追い込んでしまうことも……。

 

「病気はあなたのせいではないんだよ。」と体調が悪いのは子供が原因でないことをしっかり伝えることが大切です。

 

子供にうつ病のことを伝えるときの注意点②子供のありのままを受け入れる

子供は周囲で起こっていることを感じ取ると、自分なりにさまざまな対処をしようとします。

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例えば、親に心配を掛けないよういわれたことを素直に聞き入れて「良い子」になろうとしたり、ある習慣にのめり込んだりする子供もいます。

 

そういった子供の様子が見られたら否定せず、頑張っていることをありのまま受け入れるようにします。

 

そして励ますのではなく、心配なことや悩んでいることがないか気を付けるよう心掛けましょう。

 

子供が感じた気持ちは否定せず、「そう感じていたんだね。」「話してくれてありがとう。」などと受け入れることが大切です。

 

子供にうつ病のことを伝えるときの注意点③「心配事は教えてくれていいんだよ」と話す

心配なことや不安に対して何の説明もないままだと、自分の中に原因を見つけ出そうとする場合があることは先程お伝えしました。

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親の病気のことに限らず「心配なことは話してもいい」と伝え、実際に心配事を相談できる親子の関係を築いていくことが重要です。

 

■子供に安心して受け入れてもらうための伝え方

うつ病だけでなく、病気の話をするのはとても繊細なこと。親自身の気持ちの準備ができていないのなら無理に子供に伝える必要なありません。

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 また、病名など病気のことをどこまで話すかは子供の年齢や性格、状況に応じて内容を考えます。

 

どんな場合も共通していえるのは、子供から突然質問される可能性があるということ。その際に戸惑わないよう、心の準備をしておくことも必要です。

 

また、もし質問されたときにその場で答えられないのなら、「またちゃんと説明するからね。」と丁寧に対応するようにしましょう。

 

子供にも話を聞くタイミングがあるので、子供の気分が乗らないときは話を切り上げます。

 

そして私自身も心配している「色々な人に病気のことを話してしまうのではないか」という点については、「病気のことは○○と○○に話すようにしてね。」と具体的に話していい人の名前を挙げるのも方法の一つです。

 

■子供の気持ちを一番に考えながら伝えれば大丈夫

我が子といえど、病気の話をするのは勇気がいること。

 

あなた自身の心にもできる限り負担が掛からないよう、話せる状態になったら無理のない範囲で伝えればOK。

 

子供の気持ちを大切にして真っ直ぐ向き合えば大丈夫。 体調がいいときは子供と触れあう時間も楽しみながら、焦らずゆったり療養しましょう。