うつと診断されて1年5か月経った現在の私の体調と生活の話
「うつと診断され治療をはじめたけれど、本当に回復するのだろうか……。」そんな不安を抱えている人は少なくないのではないでしょうか?
私は前の仕事をうつで退職し、投薬治療をはじめてから約1年5か月が経ちました。
現在は精神的にどーんと落ち込んだり、やたら自分を責めたりすることもなくなり以前とほぼ変わらない日常を送れるように……。
今回は、実際私のうつが回復するまで体調や生活はどのように変化していったのかをお話ししていきます。
今うつと闘っている方やその周りの方々が、「うつは回復するものだ!」とほんの少しでも希望をもってくだされば嬉しいです。
- ■うつと診断されたあとの私の生活①1か月目
- ■うつと診断されたあとの私の生活②2か月目
- ■うつと診断されたあとの私の生活③3~4か月目
- ■うつと診断されたあとの私の生活③4~6か月目
- ■うつと診断されたあとの私の生活④7~12か月目
- ■うつと診断されたあとの私の生活⑤1年~現在
- ■焦らずゆっくりあなたのペースで回復を待って
■うつと診断されたあとの私の生活①1か月目
美容師アシスタントの仕事を休み、自宅療養がはじまったばかりの頃は「どれだけ私寝られるんだろう。」というくらい眠りました。
そして、抗うつ剤の副作用で頭痛や倦怠感、耳の痛み、吐き気などの症状が現れ苦しむことに……。
本も読みたくないし音楽も聴きたくない、とにかく何もしたくない状態でした。
この頃の1日の流れはそのほとんどを布団の中で過ごし、お腹が空いてくる13時~14頃に一度リビングに移動。
空腹ではあるけれど何を食べようか考えることもできず、カップラーメンや食パンなど調理の手間がなく簡単に食べられるものを口にしていました。
■うつと診断されたあとの私の生活②2か月目
抗うつ剤が合わず、夜中の1~2時頃と明け方に何度も目が覚めてしまいぐっすり眠れず……。
1日ただ生きているだけで精一杯。
同じくらいの時期に、離婚が成立。最後の調停は這いつくばって裁判所まで行きました。
1年掛かってやっと離婚が決まったのに、嬉しいとかほっとしたとかそういった感情もなく、身体も心も空っぽになった感覚。帰り道は涙すらでませんでした。
それからしばらくは体調も優れない中、離婚後の大量の手続きをこなしていかなければならずふらふらでした。
■うつと診断されたあとの私の生活③3~4か月目
抗うつ剤の量や飲む時間帯を調節したことと効果が出てきたことで、だいぶ起きていられる時間が長くなりました。
布団の中にいても、スマホでネットサーフィンしたりすることも。「何かしてみよう。」という気分になり、ミシンで小物作りを楽しめるようにもなりました。
また、体調の良い日は外食などもできるように。
とはいえ、まだまだ体調に波があり歯医者などの予定を当日キャンセルしてしまうことも度々……。
そして、「この先どうやって働いたらいいのか、どのような働き方ならうつを再発させず、仕事を続けることができるのか。」1人で悶々と悩むことが増えました。
布団に入ってから、抱えている不安や悩みに関することをスマホで検索し睡眠時間が少なくなってしまうことも……。
■うつと診断されたあとの私の生活③4~6か月目
4か月目、「休職」状態だった仕事を退職。
体調はゆらゆら不安定に……。
何もする気が起きず午前中ずっと布団の中で過ごす日が少し増えました。かと思えば、次の日は体がすっきりしていて1日中ミシンに没頭することも。
それまで癖になっていた布団の中でのスマホいじりをしなくなりました。そのためか、寝付きが良くなりました。
体調が良い日が増えたこともあり「早く元通りフルで働かなくては!」という焦りが出てきました。
心療内科での診察でも「焦るからといって、働き始めないように!」と痛いところをつかれしょんぼり……。
そんな中、ネットで色々検索していて「フリーランス」という働き方があることを知り、少し希望がもてるようになりました。
■うつと診断されたあとの私の生活④7~12か月目
午前中も寝込むことなく、1日中起きて動くことができるようになったのが7か月目頃から。
午前中は家事をしたりいらないものを整理したり、クラウドソーシングサービスを使ってほんの少し文章を書いたり。午後はミシンなど好きなことをして過ごす時間……と一日の流れが決まってきました。
休みの日は娘と映画館に行ったりすることも。
仕事の面以外ではほぼ前と同じ生活を送れるようになりました。
■うつと診断されたあとの私の生活⑤1年~現在
うつと診断されてから1年5か月が経った現在は、心身ともに安定しています。
気持ちが沈むのは生理前1週間くらい。
元気がなかったりイライラしても「ま、そんなときもある。」「少しずつできることをしていれば大丈夫!」と前向きに考えられるようになりました。
コロナ感染拡大により娘が2か月半くらい休園になり1日中べったりでも、とくに体調の大きな波もなく過ごしています。
心療内科には現在も通っています。ペースは3週間に1回。投薬も継続中です。
一時は「消えたい。逃げたい。」と目の前が真っ暗で、未来が不安でたまりませんでしたが、今では「悩みや不安はあっても絶対乗り越えられる!」と思えるくらい回復しました。
■焦らずゆっくりあなたのペースで回復を待って
うつが回復し、以前と同じ生活が送れるようになるまでの期間には個人差があります。
今回お話しした私の回復までの道のりは1つの例にすぎません。
ただ1ついえるのは、うつは必ず良くなるということ。
大丈夫!そのときのあなたの気持ちや体調を1番に考えて過ごしていれば必ず抜けられます。
焦らないで、ゆっくり回復を待ちましょうね。