うつの回復期の焦りや不安……どうすればいい?特徴や注意点についてご紹介
「うつのどん底から這い上がって回復期まできたけれど、体調に波があってしんどい。」「早く何か行動しなきゃ!」などと焦ってしまう人は少なくありません。
私もまさに今そんな状態。
現在は多少体調の波はあるものの、疲れて寝込むことはなくなり1日のうち3~4時間は自宅でライティングの仕事ができるように。
どん底のときとは比べものにならないくらい回復しているものの、うつになる前のフルタイムで働いていたときの自分と比べて落ち込むこともあります。
「もっとバリバリ働いて、早く娘と二人で生活できるようにならないと……。」などと焦ることも。
しかし、そうやって慌てても何も良いことないんですよね。
そこで今回は、うつの回復期の特徴や注意点についてお話しします。
私のように、焦りや不安と闘っている人の気持ちが少しでも軽くなれば嬉しいです。
- ■うつ回復期の特徴
- ■回復期の注意点①うつになる前の私を目指さない!8割くらいが丁度いい
- ■うつ回復期の注意点②体調が良くない日は無理しない
- ■うつ回復期の注意点③出来るなら体は動かしときましょう
- ■回り道しながら、のんびり治していきましょう
■うつ回復期の特徴
うつの回復までの経過には、急性期→重症期→回復期→寛解という段階があります。
急性期がいわゆる「どん底」状態。そのあとは体調の良い日と悪い日を波のようにゆらゆら繰り返しながら、寛解へと向かっていくイメージです。
その中の「回復期」は名前だけ聞くと「もう治る寸前で体調も良い時期」と感じますが、実はとても厄介な期間。
昨日は調子良かったのに、今日は具合が悪い……というように日によってコロコロ状態が変わります。
これが、回復期の厄介で辛いところ。
体調が良いからと、あれもこれも動きすぎると後からどーんと谷底へ突き落され、再び落ち込みモードになってしまうのです。
■回復期の注意点①うつになる前の私を目指さない!8割くらいが丁度いい
私が実際、主治医からいわれたのは「以前と全く同じ状態を目指さないで、8割くらいを目標にしましょう。」ということ。
この言葉を聞いたとき「何でよ!?前と同じくらい動けないと治ったっていえないじゃん!!」と反論したくなりました。
しかし冷静なってみると「以前の自分の生活や人間関係に耐え切れずうつになったのなら、元通りの状態になれば再発するリスクが高くなるよな。そうなると、先生のいう通り8割くらいが妥当かも。」と考えるように。
ここは一度以前のがむしゃらな自分を忘れて、新たな「8割の私」を目指しましょう。
■うつ回復期の注意点②体調が良くない日は無理しない
うつの回復期で、体調の良い日がしばらく続いていたあと「なんか今日はしんどいな。」と思うことがあれば無理は禁物。
「昨日まで調子良かったんだから、今日も大丈夫なはず。」と思って動いてしまうと、余計に落ち込む日が長引いてしまいます。
「急がば回れ」という言葉がありますが、これはうつの治療にも当てはまります。
焦りや不安からつい走り出してしまいたくなりますが、そこをぐっとこらえてゆっくり散歩するような気持ちでゴールを目指していきましょう。
遠回りが一番の近道ですよ。
■うつ回復期の注意点③出来るなら体は動かしときましょう
のんびり過ごす=一日中布団の中、というわけではありません。
職場復帰などのためにも少しずつ体力をつけておきましょう。
もちろん落ち込みがひどく、どうしても動けないのであれば寝て過ごすことも必要ですが、そうでないのならぜひ運動しましょう。
運動といっても、そんなに難しく考えなくて大丈夫。近所の散歩でもOKです。時間にして大体20~30分程度、ぶらぶら歩いてみましょう。木々の緑や風の香りなどから季節を感じることでで、リフレッシュできますよ。
また、外に出るなら午前中が理想的。朝の光を浴びることで、セロトニンが分泌されたり体内時計が整う効果があります。
朝の散歩に加えて、簡単にできる筋トレやストレッチを行ってもいいですね。
■回り道しながら、のんびり治していきましょう
動けるようになってくると、どうしても焦ってしまうもの。
しかし、そこで慌てて行動してしまうと逆戻りしてしまうリスクがあります。
のんびりのんびり、周りや以前の自分と比較せず今のあなたのペースでいきましょうね。